ポンコツブログ

歯医者の卵です。

夢を見続けて生きていく~宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由を読んでみての心持ち~

本日は小野雅裕さんの著書である宇宙を目指して海を渡る MITで得た学び、NASA転職を決めた理由という本を読みましたので気持ちを書いていきたいと思います。

 

著者・小野雅裕さんについて

著者である小野さんは東京大学工学部宇宙工学科を卒業後、MITに留学し、同大学で博士課程および修士課程を修了し、慶応大学の助教を経て、現在はNASAに勤務されている方です。(本書の著者紹介を参照)

経歴だけを見てみると誰しもがすごいと思うような経歴ですが本人は著書の中で自分はそれほどすごい人間ではないというようなことを言っています。(僕にはそうは思えませんが笑)

この本は小野さんの人生を振り返りながら夢を追いかけながら生きることについて述べられた本です。

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本の概要

著者である小野さんは小さな頃から宇宙大好きな少年でありずっと宇宙に関する仕事をするのが夢でしたが、いろいろな挫折などで夢をあきらめたほうがいいのかなどの悩みを乗り越えて現在の仕事に就くまでの話を描いたものです。

現在、コロナ危機と言われていてこれから経済が大きく落ち込むなんて言われていますよね。僕の友人が22年卒の大学生でこれから就職活動になっていくのですがそういう人たちが夢をあきらめずに生きていけるようにといった本です。といっても作者は安定を求める人たちを否定するわけではなく、夢を追いかけることを最初から選択肢から外さなくてもいいんじゃない?といったスタンスで話をされています。

 

僕は死が怖い。天国も地獄も信じていないから、この意識や記憶がいつか消えてなくなってしまうのが激しく怖い。だがそれ以上に怖いのは、何も成さずに死ぬことだ。いかにすれば満足して死ねるか。 (第2章 競争:アメリカの学生が必死に勉強する理由)

 すごく響きました。僕らは必ずいつか死ぬ。それはだらだら生きている人にも挑戦し続けている人にも当てはまることです。それなら必死に生きて歴史に名を残したいと作者は考えています。僕もそういう風に生きていきたいとは常に思っているんですがここまで情熱的に何かに打ち込むというのはまねできません。憧れます。

また、人間はだらけてしまう生き物だから、環境を変えてみるといったことも述べられています。常に努力するしかない環境に身を置き、努力を強要する必要があるのではないか、と。リモートワークなどが多くなっている今、会社ではできていたのに家じゃ何となく集中できないな~って思っている人も多いのではないでしょうか。日本の学生や社会人は世界一勉強していないといわれることがありますが、それは恵まれた環境に慣れてしまっているからかもしれませんね。アメリカの大学は授業料も高く、勉強しないとすぐ落第してしまうため必死に勉強しているそうです。

夢は追い続ければ叶うなどと、ディズニー映画の台詞のようなことを言うつもりは決してない。(中略)それでも立った二十歳そこそこで違和感を呑みこみ夢を妥協しなくてはいけないほどには、世界は狭くなく、人生は短くないとも、僕は思う。(第8章 人材:流出とグローバルのジレンマ)

留学をし、夢をあきらめかけながらも乗り越え、夢を追いかけ続けている作者はこう考えています。僕は大した人間ではありませんが理想を追いかけて生きていきたいと思っています。社会にも出たことない若造の意見ですが、僕はそれでもいいと思っています。どうしようもなくなり妥協することがこれからあるかもしれませんがそれはその時になって考えたらいいことです。それまでは理想で生きていくことは悪くないはずです。

 

この本はコロナ危機による試練の時期、こんな時期だからこそ夢を持とうというメッセージを作者が和歌も二に伝えたいということで現在、アマゾンプライム会員なら無料で読むことができるのでぜひこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。最後にスナフキンの言葉を置いておきます。

 

大切なのは、自分のしたいことを、自分で知ってるってことだよ

 

イチローアメリカに行くためにメジャーにいったのではなく、メジャーに行くためにアメリカに行ったと作者は述べています。皆さんは、どうですか。目的と手段が変わってきてませんか。